手作りの映画祭、ワイヘケ島と 気仙沼市大島のさらなる絆

「いつもの日」をテーマに、オークランド市(ニュージーランド) のワイヘケ島と宮城県気仙沼市の大島から集められた”手作り”の動画作品の数々が、先週日曜日(4月9日)両地で同時双方向通信も交え、ミニ映画祭として大成功を納めた。イベントでもひと役買った気仙沼市の菅原市長は、「大津波と言う不幸な事がきっかけだったとは言え、地球の裏側同士で友情を育むことは(復興の道程で)掛け替えのない価値となる」と称賛した。

両地の素人もプロも、テーマである「いつもの日」に添って、普段見逃しがちなありふれた日常にスポットライトを当て、 改めて自己のライフスタイルをカメラを通して見つめ直す 機会となった。イベント当日、50人を超える満席であったワイヘケ島のコミュニティ映画館では午後4時に、気仙沼市の会場となった海洋博物館では午後1時に、同時開催され参加者はまさしく臨場感のある出来事として、文化と距離の隔たりを超え其々の動画をお互いに披露し合った。

 選ばれた多くの動画は、島であるが由えのユニークさや、大自然の美を反映していて、両島ともども如何に当地の海が大切な存在かを物語っていた。大島の畠山政也さんの動画は、彼の営むカキ養殖の醍醐味を語り、ワイヘケ島のマットウイルソンさんの動画も、フィシングを通しての海の生物との戯れを歌う。

 際立った作は、ワイヘケ高校のエバブロックさんの何でもない日常を、素晴らしい視点から追った作品、そしてオークランド市オネハンガ小学校のブロックブラッドリーくんの朝の目覚めから始まる学校のある日を過ごす作、ワイヘケ島の森に住むコリー犬のジョーちゃんが頭にカメラを取り付けてもらって撮った、大地に近い視点で綴られた動画、気仙沼市の岡本製氷所での驚きの氷作りを披露する動画、島からフェリーでオークランドの街に通勤する、絢マッケンジーさんの朝のメークアップから始まる、心から共感を呼ぶ作品等々、実際にはどれを見てもこのような言葉で表せる範囲をはるかに超えていた。そして、このような日常の大切さを再認識すると云う点において、東日本の復興支援を見据え、さらにはもっと先の将来を考えても、この小さなイベントがどの世代に向けても計り知れない価値を生み出す可能性が潜むことを語っている。

 

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Eva Blok